タクミの帰宅塾

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【人格分析】なぜあの人は、ルールに従い生きるのか?フロイト流「強迫型人格」という存在について

どうもこんにちわ。

タクミです。

 

過去記事のナルシスト人格・エロティック人格に続いて、この本を基に

別の人格タイプを掘り下げて書いていきたいと思います。

 

なぜイヤなやつほど出世するのか

なぜイヤなやつほど出世するのか

 

 

今回は、

 

「強迫型人格。」

 

・ 周りから、融通が効かないと言われることが多い

 

・ ルールを守らない人間に対し、苛立ちを感じる。

 

・ 完璧主義の傾向がある。

 

・ 人格分析などに興味がある

 

といった方向けの記事となります。

 

ナルシストや他の人格の性格傾向や、成功・失敗パターンについて、

興味がある方は、過去記事参照してみてください。

 

takumino.hatenablog.com

 

takumino.hatenablog.com

 

※著書内の各人格傾向の考え方は、1931年にフロイトが発表した論文

「リビドー的類型について」に基づいて記載しております。

 

では参ります。

 


 

 


強迫型人格の特徴はこれ 

 

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まずは分かりやすく、強迫型人格の特徴を挙げていきます。

 

・ 社会のルールに従って生きようとする

 

・ フィーリングよりも、数字を重視

 

・ 几帳面で神経質

 

・ 専門職や、職人堅気の職に就く人が多い

 

・ 人にも自分にも厳しい

 

・ 責任の所在をはっきりさせたがる

 

・ 規律正しく勤勉

 

・ 善悪を決めつけがち

 

と、いわゆる厳格なイメージの言葉が並んでおります。

 

強迫型人格を語る上でのキーワードは

 

「ルールを守る人」

 

になります 。

 

融通が効かないのは、ナルシスト人格か強迫型人格であることがほとんどです。

 

ナルシストと親和性が高い項目もあるのですが、

強迫型人格独自の傾向として

 

・ 新しいことに抵抗感を示す

・ 正しいやり方を主張する(結果より方法)

・ 伝統を重んじる

・ 世界を変えたいというヴィジョンを描くことはない

 

といった項目が挙げられます。

 

ナルシスト人格は、改革やイノベーションを声高らかに宣言しますが、

それと比べると、より組織や環境を健全に改善したいという気持ちが

強くなります。変化を好まないとも言えます。

 

長所が発揮できれば、優秀な組織人となりますが、

短所が強くなると、頑固で、他人に対してコントロール過剰な状態に陥り、

周りから煙たがれる存在となりがちです。

 


強迫型人格に向いている仕事、向いてない仕事

 

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物事に対する忍耐や我慢強さ

又、物事を体系化することに長けていることが多いので、

次のような仕事には適性があると言えます。

 

・ 科学者(研究職)

 

・ 職人、エンジニア関係

 

・ 公務員全般

 

・ 医師(どちらかというと外科寄り)

 

・ アスリート

 

強迫型に、向いてない仕事という概念は基本的にはないと思われます。

他の人格とのバランスで大きく変わってくる

 

むしろ環境の方が重要で、変化をしないと生き残れないような立場や

結果重視で方法を軽んじられるような職場は不向き。

 

又、融通は効かないことが多いので、柔軟な対応など重視される環境では

冷遇される可能性が高いと言えます。

 

尚、フロイトの人格分析のポイントは、

他の人格との兼ね合いで、大きく性格が異なってくることだと言えます。

 

そのあたりを詳しく書いていきます。

 


強迫型人格の長所、短所を他の3つの人格と絡めて書いてみる

 

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先ず、他の3つの人格について、簡単に触れておきます。

 

ナルシスト人格

 

→他人に興味がなく、自分が選んだ道で常軌を逸する努力をする。

→大きな成功を収める場合もある

→孤独で失意のまま、人生を終えることも少なくない。

 

エロティック人格

 

→他人を助け、力になりたいと考える。

→温かい性格で、賞賛されやすい。

→人間味に乏しい環境や職場などは苦手。

 

マーケティング人格

 

→順応性が高い

→相手が何を欲しているか察する能力が高い

→自分の価値も、他人からどう評価されているかで決まると信じている

 

これらに、強迫型人格を加えた計4つの組み合わせで、性格傾向が決まってきます。

 

「良い傾向が多く出た場合は生産的

 

「悪い傾向が多く出た場合は非生産的

 

と定義して書いていきたいと思います。

 


 

CASE1:強迫型・ナルシストの場合

 

生産的であれば、現環境の効率化や体系化に力を発揮し、

実績と評価が一致するような、理想的な組織人となれる可能性がある。

(可能性としたのは、組織の体質による影響も多分にあるからです)

 

努力ができるという意味では、スポーツの道にも適性があると言えます。

(但し、天才と言われるレベルに達するのは、

ナルシスト・強迫型のタイプである可能性が限りなく高いと思われます。)

 

非生産的であれば、かなり頑固で自己中心的

考えを変えさせるのが最も難しいのも、このタイプ。

 

(非生産的な強迫・ナルシスト型は、根っからのナルシスト人格と

対立するイメージがあります。まあ、勝手なイメージなので参考までに。)

 


 

CASE2:強迫型・エロティックの場合

 

生産的であれば、相手を思いやれる最高の職業人

(患者を思いやれる、腕の良い医師のように。)

上昇志向も高いため、他人の役に立ち、自分の成長にも繋がる仕事が可能。

 

非生産的であれば、依存心が強いくせに、融通の効かないタイプとなる。

上司には屈従するのに、部下には譲歩しないのも、このタイプかと。

 


 

CASE3:強迫型・マーケティングの場合

 

生産的であれば、他人から期待されていることよりも、

自分が提供できる価値に重きをおき、努力できるタイプ。

マーケティングが強ければ、企業コンサルティングなども可能。

 

非生産的であれば、歩き方や格好、話し方などにも気を使うが、

強迫型の努力気質を生かし切れず、見掛け倒しのタイプとなる可能性が高い。

 


強迫型人格が特に気をつけなくてはならないこと

 

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フロイトが名付けた強迫型人格の別称は

 

肛門性格

 

とのこと。(笑)

 

非生産的な側面が強いと

 

頑固で、 善悪を決めつけ、ケチで神経質。

かつ、いつも自分が正しいと思いこむ。

 

そう、最も視野が狭くなりがちなタイプが、強迫型人格と言えます。

 

ナルシストとは別の意味で、強迫型人格も人の話を聞けなくなる可能性があります。

(ナルシスト人格は、そもそも他人に興味がないので、話を聞く意識すら無い。)

 

そのため、生産的な強迫型人格であっても、根っからの頑固さが重要な場面で

露出してしまい、今までの信用にも傷をつけかねない状況を招く可能性があります。

(謝罪が必要な場面で、口を閉ざしてしまうなどの行動が考えられる。)

 

「人に厳しく、自分に厳しく」

 

が口癖なのも強迫型人格です。

 

人に厳しくする前に、相手が自分とは全く異なる性質を持っている可能性を考え、

より適切な対応を検討する必要があると言えます。

 

(個人的には、自分の子供に考えを押し付けがちなのも強迫型人格かと。

よくある、子供がグレるパターンですね 。)

 


なぜあの人は、ルールに従い生きるのか?フロイト流「強迫型人格」という存在について まとめ

 

ということで、ナルシスト・エロティックに続いて、

強迫型人格の概要を説明してきました。

 

このフロイトの人格分析は、実践的で、相手がどの人格に属するかを判断して

コミュニケーションを図ることが可能となります。

(その人が何を大事にしているかで、ほぼ判断がつきます)

 

僕の勤めている会社でも、面白いように4つの人格の人たちが存在しており、

何を求めて仕事をしているか観察すれば、ほぼ人格傾向が見えてきます。

生産的か非生産的かは置いておいての話ですが 。笑)

 

コミュニケーションの肝が、相手の望む言葉をかけてあげることだと

すれば、どの人格傾向が強いか考えることは非常に役立つと思います。

 

特に、ナルシスト型を相手にした場合は、言われたことを真に受けるのではなく、

聞き流すスキルが必須になることを覚えておけば、

無駄なストレスが減ると思います(笑)

 

マーケティング人格についての記事も近々書きますので、

楽しみにお待ち頂ければ幸いです。

 

また更新していきます。

 

そんじゃ、またね。

  

なぜイヤなやつほど出世するのか

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