タクミの帰宅塾

基本的に、はやく家に帰りたい会社員が見た社内における諸々をユーモア交え書いてます。検索ワード 時間効率 仕事 読書 ビジネス なんかを想定してます。

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【読書・書評】スローリーディングの勧め。北村 薫先生の「月の砂漠をさばさばと」 を読んでみた

どうもこんにちわ。

タクミです。

 

今回は、いつもと趣向を変えて、本を読んだ感想を

それこそ、つらつらと書いてみようと思います。

 

タイトルの便宜上、書評と書いてますが

そんな大層なものでありません。滅相もございません。

 

書評と言う名の、ただの読書感想文です。

 

書きながらまとまっていくこともあるだろうと

ノープランで書いていきます。

 

少しでも参考になれば嬉しいです。

 

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北村 薫先生  「月の砂漠をさばさばと」

 

出版:新潮文庫

ジャンル :フィクション 短編集

読了目安時間 :約30分〜1時間程度

対象年齢層: 小学生〜日々忙しい大人

 

内容には、ほとんど触れずに書いておりますので、

まだ読まれてない方も安心して、参考にしてもらえればと。

 


 

物語は、さきちゃん(小学生)と、そのお母さんの

毎日の本当に小さな、それこそ物語にしないと忘れてしまうような

日常のやりとりを切り取り、計12個の短編へ見事に落とし込んで

一冊となっている作品。

 

冒頭を著書より引用

 

さきちゃんのお母さんは、お話を作る人です。

そういう仕事をしている人は珍しいから、さきちゃんはちょっぴり得意です。

著書内:「くまの名前」より引用

 

この冒頭部分でお分かりになるように、非常に読みやすく

読みやすがいが故に、僕に至ってはオートメーションで読み終わってしまい

書評を書くという前提を忘れていたので、再度読み返す始末(笑)

 

普段から、濃い内容の本や刺激を求めて本を読むことが多い人に

僕はこう伝えたい。

 

「たまには、日常をゆっくり紡いだ作品も癒されますよ、と。」

 


 

普段僕は、ビジネス寄りのブログをメインに書いており、

最近めっきり小説やフィクション作品を読んでないなと思っていた中、

芸人で、芥川賞作家である、又吉直樹さんが

好きな作品として挙げていた本が

 

「月の砂漠をさばさばと」でございます。

 

はい。ミーハーです。(汗)

 

Amazonで検索したら、ベストセラー1位とかになってたし。

※2018年8月時点

 

普段、自分が絶対に読まないであろう作品を読もう

思ってたところに、そんなおススメ本を知ってしまったので

即購入。

 

この本は、読書を始めたいけど、何から読んでいいか分からない。

という方にもお勧めできる本です。

 

本を読まない方の多くは、いきなり純文学とかビジネス書の名著とか

読み始めて、挫折するイメージがあるんですよね。

 

三島由紀夫

金閣寺

 

とか読み始めて、金閣寺があんなことやこんなことになる前に挫折。

三島由紀夫が純文学かどうかは知りません。でも面白いですよね金閣寺

 

そうならないためにも、この本はとても良いです。

高い確率で、読了できます。

それだけでも読む価値があります。(断言)

 


 

本を普段読まない人に、難易度が高い本を勧めている人を見ると

 

「あぁ、貴重な読書家の芽が積まれてしまう・・・。」

 

と、そんなことを思ったり、思わなかったり。

 

この本は、小学校3・4年生か、もしくは低学年から読めるんじゃないかなと。

 

お子さんに読書を始めさせたい、ついでに私も何か読んでみたいという奥様には

うってつけの本。

 

どちらかというと、男性よりも女性の方が共感できる内容です。

 

この世の中、読書をする人が年々減っている気がするので

是非、手にとって読んでほしい本でございます。

 

・・・散々読みやすいアピールしてきましたが、作品の節々で

さきちゃんが、お母さんに質問する内容が時に鋭く、また切なく

 

子供の無邪気さが、そのまま胸に刺さる感覚。

娘に悪意がないからこそ、どう答えようか迷う母親の真剣な態度。

 

日常っていうのは当たり前にあるようで、

それをしっかり支えてくれている

大事な人がいるからこその日常であり幸せ。

 

最後に、もう一つ僕の好きな部分を、著書から引用させて頂き、

拙い読書感想文を終わりにしたいと思います。

 

子供のやることにも、理屈があるのね。

あなたのことはとっても可愛い。

でも、あなたの理屈が見えないことは、これからだって、きっとある。

そちらから、こちらが見えないことも。

 

いい悪いではなくて、そういうものよね。

 著書内:「川の蛇口」より引用

 

大人ってこうあるべきだよなと、改めて認識させられる作品でございました。

 

そんじゃ、またね。

 

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

 

 

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